中学生の数学、確率の問題を解くコツ
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- 4月6日
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中学生の数学で学ぶ確率は、日常生活でも役立つ重要な単元です。確率問題は一見難しく感じるかもしれませんが、基本的な考え方と解き方のコツを押さえれば、効率よく正確に解くことができます。今回は、中学生が確率の問題を解くための具体的なコツをご紹介します。
確率の基本的な考え方
確率とは、偶然起こる現象を数値で表したものです。基本的な公式は以下の通りです。
確率 = 求める事象が起こる場合の数 ÷ 全体の場合の数
これを簡単に言い換えると「問題で聞かれているパターン ÷ 全パターン」となります。例えば、トランプを1枚引いて絵札が出る確率は、絵札の枚数(12枚)÷ トランプの総数(52枚)= 3/13 となります。
確率問題を解くための具体的なコツ
樹形図を活用する
確率問題を解く最も効果的な方法の一つが「樹形図」の活用です。樹形図とは、可能性のある事象を樹の枝のように伸ばしていき、すべての事象(パターン)を視覚的に確認する手法です。
例えば、コインを3回投げたときの確率問題では:
1回目の結果(表・裏)を書く
それぞれから2回目の結果を枝分かれさせる
さらに3回目の結果を枝分かれさせる
このように樹形図を描くことで、すべての可能性を漏れなく把握できます。中学で学ぶ確率は事象の数が少ない場合が多いので、樹形図は非常に有効な手段です。
表を使う方法
2つの事象が組み合わさった確率問題(例:2個のサイコロを投げる場合など)では、表を使って解くこともできます。
例えば、2つのサイコロを投げる問題では、縦軸と横軸にそれぞれのサイコロの目を書き、36通りの組み合わせを表にすることで、求める事象の数を簡単に数えることができます。
確率問題の解き方の3ステップ
確率問題は基本的に以下の3ステップで解けます:
分母(全体の場合の数)を求める
分子(求める事柄の場合の数)を求める
約分する
例えば、2つのサイコロを投げて和が10になる確率は:
分母:6×6=36(全体の場合の数)
分子:(4,6)(5,5)(6,4)の3通り
確率:3/36 = 1/12
「〜でない確率」の求め方
「〜でない確率」を求める場合は、以下の公式を使います:
「〇〇が出ない場合の数」=「全体の場合の数」-「〇〇が出る場合の数」
または、確率で考えると:
P(not A) = 1 - P(A)
これを使えば、複雑な「〜でない確率」も簡単に求められます。
確率問題で注意すべきポイント
丁寧に樹形図や表を書く
速く正確に解くコツは、丁寧に樹形図や表を書くことです。急いで計算しようとせず、まずは可能性をすべて書き出すことで、ミスを減らすことができます。
まとめ
確率問題を解くコツは、以下の点に集約されます:
基本公式(求める事象÷全体)を理解する
樹形図や表を活用して可能性を整理する
3ステップ(分母→分子→約分)で解く
「〜でない確率」は1から引く
これらのコツを押さえて、実際に問題を解いてみることで、確率の理解が深まります。確率は日常生活でも役立つ知識なので、ぜひマスターしましょう!
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